K9 HARMONY 体験予約

犬の冬のケア ― 防寒・犬種差・雪の散歩・暖房事故・年末年始の誤食まで

冬は、犬と暮らすうえで気をつけたいことが、夏とはちがう形で増える季節です。寒さに弱い犬は体が冷えやすく、雪や凍った道では肉球が傷み、室内では暖房によるやけどや乾燥がおこります。さらに、年末年始は人の食べ物や飾りの誤食が増えます。どれも、知っていれば先回りでふせげるものばかりです。

この記事では、犬の冬のケアを、獣医や公的機関の情報をもとに整理します。寒さに強い犬種と弱い犬種のちがい、雪の上の散歩で気をつけること、肉球と乾燥のケア、暖房器具の事故、冬の水分補給、運動と体重と関節、そして年末年始の誤食と来客への備えまでを、順に見ていきます。最後に、飼い始めの方からよく出る質問にもまとめて答えます。

はじめにお伝えしておきたいのは、体調や中毒の見きわめは動物病院の役割だということです。この記事は毎日の心がけと備えを整えるためのもので、診断や治療の代わりにはなりません。気になるようすがあれば、様子を見すぎず、早めにかかりつけへ相談してください。寒さの感じ方や必要なケアは、犬種・年齢・体格によって大きくちがいます。自分の犬に合わせて読み替えてください。

都市やマンションで暮らす犬も、冬ならではの注意点があります。暖房のきいた室内と、冷えこむ外との寒暖差。融雪剤がまかれた歩道。来客や帰省でいつもと変わる生活のリズム。室内犬だからこそ気をつけたい点を、ひとつずつ見ていきます。この記事を冬のはじめに通して読み、季節に合わせた手入れと備えの地図として使ってください。気になる章だけ拾い読みしても役に立つよう、見出しを分けています。

冬の寒さ対策と犬種による違い

「犬は寒さに強い」とよく言われますが、これはすべての犬に当てはまるわけではありません。寒さへの強さは、被毛のタイプ・体格・原産地によって大きく変わります。まずは自分の犬がどちらのタイプかを知ることが、冬の防寒の出発点になります。

寒さに弱い犬・強い犬のちがい

米国獣医師会(AVMA)は、短毛の犬は被毛による保護が少ないぶん早く体が冷え、足の短い犬は腹や体が雪の積もった地面に触れやすく、こちらも早く冷えると説明しています。さらに、ごく若い子犬や高齢の犬、持病のある犬は、健康な成犬よりも寒さに弱くなります。トイプードルのような小型犬は、体が小さいぶん体温をたもちにくく、冷えに弱いほうに入ります。

いっぽうで、寒さに強い犬もいます。アメリカンケネルクラブ(AKC)によると、シベリアン・ハスキー、アラスカン・マラミュート、ニューファンドランド、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、セント・バーナードといった寒冷地が原産の犬種は、厚い被毛で寒さに適応しています。こうした犬は、もともと雪や低温のなかで働くために育てられてきました。同じ「犬」でも、必要な防寒はまったくちがうのです。

ダブルコートとシングルコート

被毛には、二層になったダブルコートと、一層のシングルコートがあります。ダブルコートは、外側のかたい上毛と、内側の密でやわらかい下毛からできています。AKCは、この下毛が秋から冬にかけて断熱の役わりをはたし、体をあたためると説明しています。ハスキーやレトリーバー、柴犬などがダブルコートにあたります。

これに対して、シングルコートの犬や、無毛系の犬種は寒さに弱くなります。無毛系のチャイニーズ・クレステッドやアメリカン・ヘアレス・テリア、シングルで細身・短毛のグレイハウンドやウィペットなどは、体温の調節がむずかしく、冬の外出には上着の助けが要ります。自分の犬の被毛がどちらかを知っておくと、服や寝床の用意の目安になります。

室温・寝床・服のえらび方

室内では、犬がすごす高さの温度を意識します。あたたかい空気は上にたまり、床に近い犬の場所は冷えていることがあります。寝床は床から少し上げる、毛布を足す、すきま風の通り道をさける、といった工夫で冷えをふせげます。高齢の犬や関節に不安のある犬には、あたたかい寝床が体の負担をやわらげます。

服が役に立つのは、小型犬・無毛系・細身で短毛の犬・子犬・高齢の犬です。逆に、寒冷地原産のダブルコートの犬は、厚着をさせると暑がることがあります。服はサイズの合ったものを選び、動きや排せつのじゃまにならないか、生地で皮膚がこすれないかを確かめます。室内でとくに寒い日は、室内でも軽く着せておくのも一つの方法です。寒がって体を丸める、震える、散歩を渋るといったようすは、寒さのサインです。

子犬・高齢犬への配慮

子犬と高齢の犬は、犬種や体格にかかわらず、寒さに弱くなります。子犬は体温をつくってたもつ力がまだ十分にそだっておらず、高齢の犬は体力や血のめぐりがゆっくりと落ちていきます。どちらも、寒い日は散歩を短めにし、室内のあたたかい場所で過ごせるようにします。床に近い場所は冷えるため、寝床を少し高くして毛布を足します。朝いちばんや夜おそくの冷えこむ時間をさけ、日中のあたたかい時間に外へ出るのも、体の負担を減らす工夫です。寒さで外に出るのをいやがり、トイレを我慢してしまう犬もいます。室内のトイレも使えるようにしておくと、寒い日でも安心です。

乾燥・肉球・静電気のケア

冬は空気が乾き、暖房で室内はさらにかさつきます。犬の皮膚や肉球も乾きやすく、外では融雪剤や凍った路面が肉球を傷めます。毎日のちょっとした手入れが、ひび割れや皮膚のトラブルをふせぎます。

肉球のひび割れと足ふき

AKCは、冬の散歩のあとは、肉球・脚・おなかを拭くか洗うようすすめています。これは、融雪剤や路面の汚れを落とし、舐めて口に入るのをふせぐためです。乾燥でひび割れが出やすい犬には、犬用のパウワックス(肉球の保護クリーム)や、サイズの合ったブーツが役に立ちます。ブーツは、はじめは室内で短時間から慣らすと、いやがりにくくなります。

足ふきのときは、肉球のあいだに雪のかたまりや小石、ひび割れ、赤みがないかも見ます。爪が伸びすぎると、凍った路面ですべりやすくなります。冬も爪と肉球まわりの毛を整えておくと、足もとが安定します。

融雪剤・凍結防止剤に気をつける

歩道にまかれる融雪剤は、塩化ナトリウム(岩塩)や塩化カルシウム、塩化カリウム、塩化マグネシウムなどの塩でできています。米国動物虐待防止協会(ASPCA)は、岩塩は肉球を刺激し、舐めて口に入ると有害になると説明しています。ペット対応とされる製品(尿素や塩化マグネシウムなど)でも、口に入れば胃腸の不調をおこすことがあります。散歩のあとに足を拭く習慣が、いちばんの対策になります。

車庫や駐車場では、不凍液(クーラント)のこぼれにも注意します。AVMAは、不凍液はごく少量でも犬の命にかかわると注意しています。甘いにおいと味で犬がなめてしまうため、こぼれはすぐに片づけ、容器は犬の届かない所に保管します。

乾燥肌・静電気のケア

冬は、皮膚が乾いてフケが出たり、かゆがったりする犬がいます。ブラッシングで血のめぐりをうながし、皮脂を毛全体にいきわたらせると、乾燥がやわらぎます。乾いた空気では静電気もおきやすく、ブラッシングのときにパチパチすることがあります。霧吹きで毛を少し湿らせてからとかすと、静電気をおさえられます。皮膚の赤み・かゆみ・においが続くときは、手入れだけで判断せず、動物病院に相談します。

室内の乾燥そのものをやわらげる工夫も役に立ちます。加湿器を使う、ぬれたタオルを干す、洗濯物を室内に干すなどで部屋の湿りけをたもつと、皮膚や肉球の乾きがやわらぎます。肉球の保護クリームは、散歩のあとや寝る前など、一日のなかで決まったタイミングで塗ると続けやすくなります。塗ったあとすぐに舐めてしまう犬には、塗ってからしばらく遊びにさそい、なじむまで気をそらします。乾燥がひどく、ひび割れから出血する、しきりに足を舐めるといったときは、手入れだけで様子を見ず、動物病院に相談します。

雪・冬のお出かけ

雪の日の散歩や、冬のお出かけには、雪ならではの注意点があります。「雪の上を歩かせて大丈夫か」「雪を食べてもよいか」は、飼い始めの方からよく出る質問です。順に見ていきます。

雪の上の散歩で気をつけること

雪の上の散歩そのものは、防寒と足もとに気をつければ楽しめます。気をつけたいのは、融雪剤がまかれた道、肉球の冷えとひび割れ、そして体の冷えすぎです。寒さに弱い犬や子犬・高齢の犬は、外にいる時間を短くし、サインを見ながら切り上げます。雪に隠れたガラスや枝などでケガをしないよう、慣れた道を選ぶのも安心です。散歩のあとは、足を拭いて雪のかたまりや融雪剤を落とします。

雪を食べても大丈夫?

AKCによると、汚れていないきれいな雪を少しなめるくらいなら、ふつうは大きな問題になりません。気をつけたいのは、融雪剤のついた雪です。とくにシャーベット状になった雪には融雪剤がまざりやすく、岩塩では体の塩分が上がりすぎたり、塩化カルシウムなどでは消化管が刺激されて嘔吐や下痢をおこしたりすることがあります。雪に隠れた異物を飲みこむこともあるため、雪をガツガツ食べさせないようにします。のどがかわいているなら、散歩の前後に水を用意します。

低体温と凍傷のサイン

体が冷えすぎると、低体温(ていたいおん)になります。AVMAは、鳴く・震える・不安そうにする・動きが鈍る、または止まる・弱る・あたたかい所に潜ろうとする、といったようすを低体温のサインとして挙げ、見られたらすぐ室内に入れるようすすめています。

凍傷(とうしょう)にも注意します。VCA動物病院は、凍傷は肉球・耳・尾の先におこりやすく、患部は青白い・灰色・青みがかった色になり、触ると冷たくもろくなると説明しています。重い場合は、その部分が黒く硬くなることもあります。低体温や凍傷が疑われるときは、急にこすったり熱いお湯を当てたりせず、毛布などでつつんで、ただちに動物病院を受診します。

冬の夕方の散歩と雪遊び

冬は日が短く、夕方の散歩が暗いなかになりがちです。犬にも飼い主にも、反射材のついた首輪・リード・服や、小さなライトをつけると、車や自転車から見えやすくなり安全です。雪遊びを楽しむときは、深い雪に長くいさせず、こまめに休んで体を冷やしすぎないようにします。遊んだあとは、被毛についた雪をタオルでよく拭き、ぬれたままにしないようにします。ぬれた被毛は体を冷やすもとになります。雪のドッグランやお出かけ先では、ほかの犬との距離をとり、リードのルールを守ります。慣れない場所では、はぐれないよう目をはなさないようにします。

暖房器具の事故予防

冬の室内では、暖房器具による事故にも気をつけます。やけど、コードのかじり、転倒による火災、そして密閉した部屋での暑がりです。犬は自分で危険をさけられないため、人があらかじめ環境を整えておきます。

やけど・低温やけど

AVMAは、スペースヒーター(電気ストーブなどの局所暖房)はやけどの原因になり、倒れると火災にもつながるため、犬の周りでは注意して使うようすすめています。ストーブやヒーターの前には柵を置き、犬が直接触れないようにします。さらに気をつけたいのが低温やけどです。それほど熱くないものでも、同じ場所に長く触れていると、皮膚の奥が傷つくことがあります。ホットカーペットや湯たんぽ、こたつのなかで長時間すごすと、低温やけどがおこります。あたたかい器具を使うときは、温度を低めにし、犬が自分でその場をはなれられるようにしておきます。

こたつ・ホットカーペット・ストーブ

こたつは、犬が好んで入りますが、いくつか注意が要ります。長くこもると低温やけどや、暑くなりすぎて体に熱がこもることがあります。中で水も飲めないため、のどがかわきます。ときどき様子を見て、出入りが自由にできるようにし、長居をさせすぎないようにします。ホットカーペットも同じく、低めの温度にし、犬がはなれられる逃げ場を必ず用意します。あたたかい寝床については、AKCも、加温ベッドは関節や高齢の犬に役立つ一方、温度が低めで、コードがかじられにくい安全な製品を選ぶ大切さを挙げています。

電気コードのかじり

暖房器具が増える冬は、電気コードも増えます。コードをかじると、感電やけどや口の中のけがにつながります。子犬や、かじりぐせのある犬では、とくに注意します。コードはカバーでまとめる、家具の裏に通す、かじれない高さに上げる、といった工夫でふせぎます。留守番のときは、ヒーターやこたつの電源を切っておくと、やけどや火災の心配が減ります。

暖房を使う部屋は、空気がこもりがちです。石油やガスのストーブを使う家では、ときどき窓を開けて新鮮な空気を入れます。犬がすごす場所が暑くなりすぎていないか、ハアハアと息が荒くなっていないかも見ます。あたたかさと、こもらない空気の両方を意識すると、犬も人も過ごしやすくなります。とくに、こたつや毛布にもぐりこむのが好きな犬は、中で暑くなりすぎることがあるため、ときどき声をかけて様子を見ます。

冬の困りごとは、室内の環境づくりと毎日の習慣で、その多くをやわらげられます。「うちの子の寒がり方が心配」「留守番のあいだの暖房が不安」といった、暮らしに根ざした相談も、ご家庭の状況に合わせていっしょに整理できます。まずは体験から、お気軽にご相談ください。

冬の水分補給と尿の健康

夏にくらべて、冬は水を意識する場面が減りがちです。けれど、水分は一年を通して体の健康をささえる大切なものです。冬も、犬がしっかり水を飲める工夫をしておきます。

水分が大切な理由

AKCは、犬の水分の目安として、体重1ポンド(約450グラム)あたり1日およそ30ミリリットルを挙げています。水分が足りないと、体の水分バランスがくずれ、尿路や腎臓をふくむ健康に影響することがあります。冬でも、新鮮な水をいつでも飲めるようにしておくことが基本です。飲む量や排せつのようすにいつもとちがう変化があるときは、動物病院に相談します。

飲水をうながす工夫

水をあまり飲まない犬には、いくつかの工夫があります。AKCは、水の器を清潔にたもち新鮮な水を入れること、器を犬のすごす場所の近くに置くこと、無理のない範囲でブロス(だし)の風味をつけることなどを挙げています。流れる水を好む犬には、ペット用の給水器(ファウンテン)も役に立ちます。犬は冷たすぎない水を好む傾向があるため、冬は水温にも気を配ります。ふやかしたフードやウェットフードを取り入れるのも、水分をとる助けになります。

水の器は、一か所だけでなく、犬がよくいる場所ごとに置くと、自然に飲む回数が増えます。子犬や高齢の犬は、水分が足りないと体への負担が大きくなりやすいため、とくに気を配ります。寒い日に、ぬるめのスープ状にして与えると、水分といっしょに体もあたたまります。器の水が冷たくなりすぎていないか、外置きの器がこおっていないかも、冬は確かめます。水を入れた器を複数用意し、こまめに新しくすると、犬は飲みやすくなります。

運動不足・体重・関節のケア

寒い冬は、散歩の時間が短くなり、運動が減りがちです。運動が減ると体重が増えやすく、増えた体重は関節の負担になります。冬は、室内でも体を動かす工夫と、体重の管理が大切になります。

室内でできる運動と体重管理

外が寒くて散歩が短い日は、室内で頭と体を使う遊びを取り入れます。おやつをかくして探させる遊びや、知育トイ、引っぱりっこ、簡単なトレーニングは、短い時間でも犬の満足につながります。体重は、見た目と手ざわりで定期的に確かめます。コーネル大学獣医学部は、肥満は関節をふくむ体の負担になると説明しています。冬に増えた体重は、春になっても残りやすいため、食事の量とおやつを見直し、こまめに調整します。

関節とシニア犬の寒さ対策

AVMAは、寒い時期は関節炎などの一部の持病を悪化させることがあると注意しています。AKCは、冬の関節のケアとして、体重管理(余分な体重は関節の負担になる)、関節まわりの筋肉をたもつ運動、寒い日にも向く水泳のような体に負担の少ない運動、乗り降りを助けるペット用スロープや階段、そして年に一度(高齢の犬は年に二度)の動物病院でのチェックを挙げています。関節炎や高齢の犬には、あたたかい寝床も体の負担をやわらげます。立ち上がりにくそう、段差をいやがる、散歩の足どりが重い、といった変化が続くときは、動物病院に相談します。サプリメントを使うかどうかも、まず獣医に相談して決めます。

寒い日でも、短い散歩には意味があります。外のにおいをかぎ、地面を歩くことは、犬の気持ちの満足につながり、トイレのリズムもたもてます。長く歩けない日は、時間を短くして回数を分ける、室内で遊ぶ、といった形でおぎないます。雨や雪で外に出られない日が続くときは、室内での知育遊びや軽いトレーニングで、頭と体を使わせます。体を動かさない日が続くと、体重だけでなく、退屈からのいたずらやストレスも増えます。冬こそ、室内での遊びの引き出しを増やしておくと役に立ちます。

年末年始の誤食・来客ストレス

年末年始は、人の食べ物や飾り、来客と、ふだんとちがうものが家にあふれます。犬にとっては誤食やストレスのもとが増える時期です。代表的な注意点を押さえておきます。

人の食べ物の誤食

チョコレートは、犬にとって中毒のもとになります。VCA動物病院は、チョコレートにふくまれるテオブロミンとカフェインが原因で、ダーク・製菓用ほど成分が濃く、嘔吐・落ち着きのなさ・震え・不整脈などをおこすことがあると説明しています。食べてしまったら、量や種類にかかわらず、早めに動物病院に連絡します。

玉ねぎ・にんにく・ねぎ・ニラといったネギ類も、犬には有害です。VCA動物病院は、これらネギ属が赤血球を傷つけて貧血をおこすこと、症状が数日おくれて出ることがあること、そして秋田犬や柴犬などの日本犬種は感受性が高いことを挙げています。すき焼きやおせちの煮汁、ハンバーグなど、ネギ類のうまみが溶けこんだ料理にも注意します。このほか、ぶどう・レーズンは少量でも腎臓に重い害をおこし、加熱した骨は割れて口やのど・胃腸を傷つけたり詰まらせたりします。脂っこい物や甘い物も、犬には向きません。

お正月の餅は、犬がのどに詰まらせることがあります。鏡餅や雑煮の餅は、犬の口に入らない所に置きます。お酒(アルコール)も犬には有害で、ほんの少しでも体に負担になります。乾杯のグラスや飲みかけを、テーブルの端に置きっぱなしにしないようにします。来客が悪気なく食べ物を分け与えてしまうこともあるため、「犬に人の食べ物をあげないでほしい」と、あらかじめ伝えておくと安心です。拾い食いのくせがある犬は、落ちた食べ物をすばやく口にするため、足もとにも気を配ります。

飾り・ゴミ・薬

ASPCAは、ホリデーの飾りの誤食に注意するようよびかけています。ティンセル(きらきらした細い飾り)は、飲みこむと激しい嘔吐や腸づまりをおこすことがあります。割れやすいオーナメント、電池、配線も、犬の届かない所に置きます。配線をかじると感電のおそれがあり、電池は口やのどをいためます。ごちそうの残りや飾りのかけらが入ったゴミ箱は、ふたをして犬が漁れないようにします。人の薬も、犬の届かない所にしまい、泊まりの来客にも声をかけておきます。

来客・帰省と留守番

来客や帰省が増える年末年始は、犬にとって生活のリズムが大きく変わります。ASPCAは、犬が静かに退避できる安全な居場所を用意し、できるだけふだんの生活リズムをたもつことをすすめています。来客のときは、ペットゲートやサークル、クレートで落ち着ける場所を作り、知育トイやかむおやつで気をそらすと、興奮や飛びつきをふせげます。無理になでさせず、犬のペースで人に慣れさせます。帰省で長く留守番をさせるときは、暖房の安全(やけど・コード・火災)を確かめ、誤食のもとを片づけてから出かけます。慣れない環境で体調をくずすこともあるため、ようすがおかしいときは動物病院に相談します。

飼い始めの方からよくある質問

冬の暮らしについて、飼い始めの方からよく出る質問に、ここまでの内容をもとにまとめて答えます。

Q. 雪の上を歩かせて大丈夫ですか?

防寒と足もとに気をつければ、雪の上の散歩は楽しめます。融雪剤のまかれた道をさけ、寒さに弱い犬や子犬・高齢の犬は外にいる時間を短くします。散歩のあとは足を拭き、雪のかたまりと融雪剤を落とします。震える・動きが鈍るなどのサインが出たら、すぐ室内に戻します。

Q. 冬の服は必要ですか?

犬種と体格によります。小型犬、無毛系、細身で短毛の犬、子犬、高齢の犬には、服が寒さよけに役立ちます。逆に、寒冷地原産のダブルコートの犬は、厚着で暑がることがあります。サイズの合った、動きをじゃましない服を選びます。

Q. 犬種で寒さの強さは変わりますか?

変わります。被毛のタイプ(ダブルコートかシングルか)、体格、原産地によって、寒さへの強さは大きくちがいます。ハスキーなど寒冷地原産の犬は寒さに強く、小型犬や無毛系・細身短毛の犬は寒さに弱い傾向です。自分の犬のタイプに合わせて防寒を考えます。

Q. 冬にあまり水を飲みません。どうすれば?

水の器を清潔にして新鮮な水を入れ、犬のすごす場所の近くに置きます。冷たすぎない水温にし、流れる給水器やブロスの風味、ふやかしたフードも助けになります。飲む量や排せつにいつもとちがう変化が続くときは、動物病院に相談します。

Q. チョコレートやネギ類を食べてしまったら?

すぐに動物病院へ連絡します。チョコレートは種類と量で危険度が変わり、ネギ類は症状が数日おくれて出ることがあります。とくに柴犬など日本犬種はネギ類への感受性が高いとされています。自己判断で様子を見すぎず、いつ・何を・どれくらい食べたかを伝えて相談します。

まとめ ― 冬を元気にすごすために

犬の冬のケアは、むずかしい知識よりも、季節に合わせた毎日の心がけの積み重ねです。まずは自分の犬が寒さに強いタイプか弱いタイプかを知り、防寒と寝床を整えます。外では融雪剤と冷えに気をつけ、散歩のあとは足を拭きます。室内では暖房のやけどとコードに注意し、水分も忘れずに用意します。年末年始は、誤食と来客のストレスに備えます。

どれも、ひとつずつ取り組めば、自然と身についていく習慣ばかりです。寒い季節も、ちょっとした目配りで、犬は元気にすごせます。季節の変わり目のケアは、春のケア秋のケア夏のケアもあわせて読むと、一年を通した手入れの地図になります。冬の困りごとや、しつけ全般の不安があれば、犬のしつけ入門子犬の社会化、お住まいの地域の情報として板橋区で犬と暮らすも役に立ちます。

参考にした情報(公的機関・獣医団体)

この記事のケア・対処は、つぎの一次情報をもとにまとめています。本記事は米国獣医師会(AVMA)・米国動物虐待防止協会(ASPCA)・獣医団体・大学などの一次情報をもとにしており、最新の内容は各公式で確かめてください。診断・治療は動物病院の役割です。出典の一覧は、下の「出典一覧」を開くと表示されます。

出典一覧(クリックで開く)

K9 Harmony は、板橋区を中心に出張型のドッグトレーニングをおこなっています。冬の寒がりや留守番、来客への吠えなど、暮らしに根ざした相談も、ご家庭の状況に合わせていっしょに整理します。犬がいちばん落ち着ける自宅で進められるのが、出張型の利点です。まずは体験から、お気軽にご相談ください。

NEXT STEP|次の一歩へ

気になることがあれば、まずは体験から。
愛犬とのこれからを、一緒に考えます。

営業: 10:00–20:00(木曜は13:00から/水曜定休)
070-9043-1109 / info@k9-h.com