K9 HARMONY 体験予約

マンションで犬と暮らす ― 足音・におい・吠えの近隣トラブルを、公的ガイドラインと行動学でふせぐ

マンションで犬と暮らしていると、「下の階に足音がひびいていないか」「においが共用部にもれていないか」「留守番のあいだに吠えていないか」と、近所への気づかいがつきません。となりや上下の部屋と距離が近い集合住宅では、戸建てよりも音やにおいが伝わりやすく、小さなことが近隣トラブルのもとになります。けれど、こうした心配の多くは、犬の習性を知り、先回りでそなえれば、ぐっと減らせます。

この記事では、マンションで犬と気もちよく暮らすための近隣への配慮を、環境省のガイドラインや犬の行動学、公的な統計をもとに整理します。足音・におい・吠えへの対策、エレベーターや共用部のマナー、マンションごとに違う管理規約の見かた、そして万一、苦情が来たときの対応まで、順に見ていきます。最後に、飼い始めの方からよく出る質問にも、まとめて答えます。

はじめに、数字で全体像を見ておきます。マンションで犬と暮らすことは、今では特別ではありません。日本で飼われている犬は約682万頭にのぼります。首都圏の新築分譲マンションでペットを飼えるものの割合は、1998年の約1%から、2006年には約7割超まで増えました。いっぽうで、国土交通省の調査では、マンションで起きるもめごとのうち最も多いのは「住人どうしのマナー」で、その中身は生活音が4割超ともっとも多く、ペットは約14%です。ペットは近隣トラブルの一因ではありますが、生活音にくらべればずっと少なく、配慮しだいで十分にふせげます。

なお、犬の体調や皮膚、行動の見きわめには、専門家の役割があります。病名を決めたり治療をしたりするのは、動物病院(獣医師)の役割です。この記事は、毎日の暮らしの中でできる近隣への配慮を整えるためのもので、診断や治療の代わりにはなりません。気になることや、いつもとちがう違和感があれば、早めにかかりつけの動物病院に相談してください。しつけや暮らしの悩みは、犬が落ち着ける自宅で見られる出張トレーニングでも、よく一緒に整理しています。

マンションは犬にとってどんな環境か

マンションでの近隣配慮を考える前に、まず「マンションが犬にとってどんな場所か」を犬の側から見ておきます。人にとっての住みやすさと、犬の感じ方は、少しちがいます。

マンションは、人の出入りや物音が多い環境です。エレベーターの動く音、廊下を歩く足音、宅配のインターホン、上下階の生活音など、犬にとっては気になる刺激がたくさんあります。犬がこうした刺激にどう反応するかを知っておくと、足音や吠えへの対策も立てやすくなります。犬の側の感じ方からスタートすると、近隣配慮も「我慢させる」から「環境を整える」へと、考え方が変わります。

「近隣に迷惑をかけない」が基本

環境省は、住宅が密集した場所で犬や猫を飼うときの基本を「近隣に迷惑をかけない飼い方」とまとめています。となりとの距離が近いマンションでは、音・におい・排せつのあとしまつなど、ちょっとしたことが伝わりやすくなります。逆にいえば、配慮するポイントははっきりしていて、ひとつずつおさえれば、近隣との関係は保てます。この記事の対策も、ほとんどがこのガイドラインにそっています。

犬は「犬として」接する

環境省は、犬をかわいがるあまり擬人化して接しすぎると、飼い主がいないときに鳴くなどの行動につながることがある、と注意しています。犬と、ほどよい距離をもって接することが、留守番の鳴き声をふせぐことにもつながります。マンションでは、留守番中の鳴き声が近隣トラブルになりやすいため、ふだんの接し方が、そのまま近隣への配慮になります。たっぷり甘えさせる時間と、一人で落ち着いてすごす時間の、どちらもつくっておくと安心です。留守番そのものの作り方はトイプードルの留守番に、一人で落ち着ける居場所づくり=クレートの慣らし方は犬のクレートトレーニングにまとめています。

叱るより、環境を整える

犬の困った行動への向き合い方も、近年は変わってきました。米国獣医行動学会(AVSAB)は、ごほうびを使った方法をすすめ、罰や威圧でしつける方法はすすめていません。罰や威圧を使う方法は、犬にストレスを与え、長い目で見ると攻撃的な行動や不安と関連することが報告されているためです。多くの問題は、ごほうびと「環境を整えること」で対応できます。この記事でも、足音や吠えへの対策は、叱ることではなく、環境の工夫を中心に紹介します。くわしいしつけの考え方は、犬のしつけの手法の記事も参考にしてください。呼び戻し(おいで)のように、玄関からの飛び出しを防ぐ合図を育てておくと、集合住宅でも安心です。

足音・走り回りが下の階にひびく

マンションの悩みでまず挙がるのが、足音です。国土交通省の調査でも、マンションのもめごとの中身は「生活音」がいちばん多くなっています。犬の足音や走り回りも、その一つです。音をやわらげる工夫と、走り回りの根っこにある原因の、両方から見ていきます。

滑る床は、近隣にも関節にも

環境省は、フローリングなどで犬が滑ると関節を痛める事故が起きることがあるとして、滑る場合はカーペットを敷くようすすめています。滑り止めのマットやカーペットは、足音をやわらげるだけでなく、犬の足腰を守る役わりもあります。とくに、よく走る場所や、ソファなどから下りる場所には、敷いておくと安心です。なお、フローリングの遮音について、リフォームの条件を管理規約や細則で定めているマンションもあります。

走り回りは正常な行動。発散不足だと増えることも

夕方などに犬が急に走り回る「運動会」(ズーミーズ)は、健康な犬にもふつうに見られる正常な行動です。興奮したときや、入浴のあとなどにも起こり、それ自体は必ずしも運動不足のサインではありません。ただ、毎日の発散が足りないと、あまったエネルギーから、室内で走り回る回数が増えることがあります。AKC(アメリカンケネルクラブ)は、運動や頭を使う遊びが足りないと、退屈から、家具をかじる・穴を掘るなどの破壊的な行動につながるとしています。散歩や遊びでしっかり発散できている犬は、家の中では落ち着いてすごせます。マットを敷くのは大切ですが、それは音をやわらげる「補助」で、根本は毎日の運動と遊びで満たすことです。物を使った対策だけに頼ると、走り回り自体は減りません。

嗅がせる散歩で心を満たす

発散は、ただ長く歩かせればよいわけではありません。犬は鼻で世界を読み取る動物で、においをかぐ時間そのものが、心の満足につながります。犬の行動の研究では、においをかぐ活動(ノーズワーク)をした犬は、気もちが前向きになると報告されています。散歩では、安全な場所で立ち止まり、犬がじっくりにおいをかぐ時間をつくると、頭を使ってほどよくつかれ、家でも落ち着きます。引っぱりぐせの対策にもなります。嗅がせる散歩は、春のケアの記事でもふれています。

運動の量は、犬種や年れいによってちがいます。一日に必要な運動の時間は犬によってさまざまで、短い散歩を一日に何回かに分ける方法もあります。子犬や高齢の犬は、一度に長く歩かせず、こまめに区切ります。雨で外に出られない日は、室内での知育遊びや、頭を使うおもちゃで気もちを満たす方法もあります。体を動かすだけでなく、頭を使うことも、犬の発散になります。発散が足りた犬は、家の中で走り回ることが自然と減っていきます。

共用部・室内の「におい」への配慮

においも、共用部や上下階に伝わりやすく、近隣トラブルのもとになります。室内の換気と、トイレまわりの工夫でふせげます。

トイレの位置と換気

環境省は、悪臭が近隣に伝わらないようトイレの位置に気を配ること、決められた場所以外で排せつやブラッシングをしないことをすすめています。トイレは、こまめにそうじし、においがこもらない場所を選びます。消臭剤や殺虫剤は、犬の近くで使うのを避け、使うときは換気をよくします。犬は嗅覚が鋭く、強いにおいの製品は犬の負担になることがあるためです。空気の入れかえも、においをこもらせないために役立ちます。室内でのトイレの教え方そのもの(置き場所・タイミング・失敗させない管理)はトイプードルのトイレのしつけにまとめています。

マーキング(尿のにおい)

室内での尿のにおいには、マーキングが関わることがあります。マーキングは、縄張りやコミュニケーションのための行動です。動物病院の情報(VCA)によると、去勢によって減ることがありますが、確実になくなるわけではありません。すでに身についた行動は、残ることがあるためです。叱ったり、おどろかせたりする対応は、恐怖をまねくため避けます。なお、今までしなかった場所で急に排尿が増えたときは、体の不調がかくれていることがあります。まず、かかりつけの動物病院(獣医師)に相談してください。

こまめな掃除で衛生も保つ

環境省は、ノミやダニ、ハエなどの発生をふせぐため、こまめなそうじをすすめています。抜け毛や排せつ物をためないことは、においだけでなく、衛生面でも近隣への配慮になります。抜け毛は排水管に流さず、ゴミとして処理します。共用の廊下やエントランスに毛が落ちないよう、玄関先で軽く払ってから出るのも一つの工夫です。清潔をたもつことが、においと害虫の両方をふせぎます。

体そのもののにおいには、定期的なシャンプーやトリミングがおさえる助けになります。ただし、洗いすぎは皮膚の負担になることがあるため、頻度は犬の毛質や皮膚の状態に合わせます。トイプードルのような巻き毛の犬は、毛がもつれやすいため、定期的な手入れが欠かせません。手入れのときに、皮膚に赤みやかゆみ、においの変化がないかも見ておきます。気になるようすが続くときは、手入れだけで様子を見ず、かかりつけの動物病院(獣医師)に相談します。

吠えとご近所への配慮

吠え声は、近隣トラブルでよく挙がるものです。マンションでは、留守番中の吠えや、来客・物音への吠えが、近隣に伝わりやすくなります。ここでは、近隣配慮としての吠えへの向き合い方を見ます。

吠えは「環境を整える」で減らす

環境省は、外からの刺激で吠える場合、原因を調べて、それに合った対策をとることをすすめています。たとえば、外を通る人が気になって吠えるなら、犬の居場所を移したり、外が見えないようにしたりします。特定のものに吠えるなら、それを遠ざけます。罰で吠えを止めようとすると、恐怖から、かえって悪化することがあります。叱るより、吠える「きっかけ」を減らすほうが、近隣への配慮になります。

他の家の犬につられて吠える

マンションならではの吠えに、「つられ吠え」があります。犬には、仲間と同じ行動を互いにまねし合う傾向(同調行動)があり、犬の社会行動の古典的な研究では、吠えや遠ぼえも、群れで声をそろえる形で同調することが知られています。マンションのように犬が密集した場所では、一頭の吠えが、まわりの犬につられて広がることもあります。壁や上下階ごしに、ほかの家の犬の声がとどくためです。自分の犬がきっかけでなくても、つられて吠えてしまうことがあります。

これは「性格の問題」ではなく、犬の社会的な習性です。だからこそ、対策も叱ることではなく、刺激を減らすことが中心になります。窓やカーテンで外の音や見え方をやわらげる、犬の居場所を外の声がとどきにくい場所に移す、留守中にラジオなどの生活音を流して外の物音を目立たなくする、日ごろから運動でしっかり発散させておく、といった工夫が役立ちます。きっかけになる音そのものを減らすことが、つられ吠えをやわらげます。吠えそのものの理由と、叱らない対策については、犬が吠える理由と対策でくわしく扱っています。

鳴き声トラブルの実像

鳴き声の苦情は、実際にあります。ただ、全体のなかでは、それほど多くありません。総務省の調査では、令和5年度の騒音の苦情のうち、ペットなど家庭生活が原因のものは、ごく一部にとどまっています。住まいの音には国の環境基準があり、住宅地ではおおむね昼55デシベル・夜45デシベル以下が目安とされています。「犬の鳴き声は◯デシベル」といった数字を見かけることもありますが、出どころのはっきりしないものも多いため、数字に振り回されず、まずは吠えるきっかけを減らすことが近道です。吠えの種類ごとのくわしい直し方は、犬が吠える理由と対策でくわしく取り上げています。

足音・におい・吠えなど、マンションならではの悩みは、その家の間取りや暮らし方によって、効く対策が変わります。「うちの場合はどうすれば」と迷ったら、犬が落ち着ける自宅で見られる出張トレーニングが役に立ちます。まずは体験から、お気軽にご相談ください。

エレベーター・共用部・ベランダのマナー

共用部は、犬が苦手な人もふくめ、いろいろな人が使う場所です。環境省のガイドラインをもとに、マンションの共用部でのマナーを見ておきます。

共用部は抱いて移動・エレベーターの配慮

環境省は、共用部分では犬をできるだけ抱いて移動すること、エレベーターでは同乗する人の了解を得るか、途中の階でいったん降りるなどの配慮をすすめています。共用部で人に飛びついたり、排せつしたりすることがあるためです。動物が苦手な人や、アレルギーのある人と乗り合わせることもあります。抱きかかえられる小型・中型の犬は、エレベーターでとくに配慮しやすくなります。大きな犬は、混み合う時間を避けるなどの工夫をします。

ベランダには出さない

環境省は、共用部分にあたるベランダには、犬や猫を出さないようにとしています。ベランダでの排せつは、においや衛生の面で、下の階やとなりに迷惑がかかります。鳴き声も外に伝わりやすくなります。ベランダは、犬の居場所や排せつの場所にはしないようにし、トイレは室内に用意します。洗ったあとの水や毛が、階下に落ちないようにも気をつけます。

ふんは持ち帰り、自宅で排せつを

散歩のときは、ふんは必ず持ち帰ります。環境省は、散歩の前に自宅で排せつを済ませる習慣もすすめています。マンションの周りや共用部での排せつを減らせます。リードは必ずつけます。また、災害のときは、犬と一緒に避難する「同行避難」が基本です。避難先で犬を受け入れられるかは、自治体によって決まりがちがうため、お住まいの自治体の案内であらかじめ確かめ、フードなどの備えも用意しておきます。板橋区での在宅避難と防災の備えは板橋区で愛犬と防災にまとめています。

玄関を出るときにも、配慮ができます。ドアを開けてすぐ犬が飛び出さないよう、待ってから出る練習をしておくと、共用部で人に飛びついたり、ほかの犬と急に出会ったりするのをふせげます。リードは、共用部では短めに持ち、犬を体の近くにつけて歩きます。伸びるタイプのリードは、共用部では短く固定して使います。こうした小さな積み重ねが、ほかの住人の安心につながります。来客や共用部での飛びつきそのものへの向き合い方は、犬の飛びつきでくわしく扱っています。

管理規約はマンションごとに違う

マンションで犬を飼うときの土台になるのが、管理規約です。そして、その中身は、マンションごとに大きくちがいます。「ペット可だから大丈夫」と思いこまず、自分のマンションの決まりを確かめることが大切です。

標準管理規約は「ひな形」

国の「マンション標準管理規約」は、各マンションが規約をつくるときの見本(ひな形)です。この見本では、ペットの飼育について、認める場合の例と、禁止する場合の例の両方が示されています。つまり、飼えるかどうか、どんな条件かは、各マンションが規約や細則で決めるしくみです。実際、国土交通省の調査では、ペットの飼育について細則を定めている管理組合は約7割にのぼります。同じ「マンション」でも、決まりは一つひとつちがう、ということです。

細則で決まること

飼育を認めるマンションでも、こまかな決まりは細則で定められます。見本では、飼える動物の種類や数の制限、管理組合への届け出や登録、部屋の中での飼い方、共用部の使い方、ふん尿のあとしまつなどが、守るべき事項として挙げられています。マンションによっては、体の大きさ(体重)や犬種に制限を設けている例もあります。また、見本の容認例には、ほかの住人に迷惑をかけた場合、理事会が飼育の禁止をふくむ対応をとれる、とも書かれています。マナーを守ることが、飼いつづけられることに直結します。

最初の挨拶と、最新の確認

環境省は、上下・左右の部屋の住人に犬を飼っていることを知らせておくこと、最初の挨拶でふせげるトラブルもあることを挙げています。あわせて、管理規約や細則は改定されることがあるため、最新の決まりは、必ずお住まいの管理組合の規約・使用細則で確かめてください。引っ越しや、新しく犬を迎える前には、とくに確認しておくと安心です。決まりを知っておくことが、自分と犬を守ることにもつながります。

マンションによっては、ペットを飼う住人が集まる「ペットクラブ」や委員会があり、飼育のルールづくりや、清掃・マナー講習を担っている例もあります。飼い始めるときに誓約書を出すしくみのマンションもあります。こうした取り組みは、住人どうしのトラブルを未然にふせぐ役わりをもっています。自分のマンションにどんなしくみがあるかも、あわせて確かめておくとよいです。

苦情が来たときの対応

どれだけ気をつけていても、近隣から苦情が来ることはあります。大切なのは、来てしまったあとの向き合い方です。あわてず、順を追って対応します。

まず、真摯に受け止めて記録する

苦情が来たら、まずは相手の話を真摯に受け止めます。いつ・どんな内容だったかを書きとめておくと、対応の経過がわかりやすくなり、管理組合に相談するときにも役立ちます。感情的に言い返さず、まずは事実を整理することが、こじらせないための第一歩です。

原因を見つける

次に、何が原因かを見つけます。留守番中の吠えなど、自分では気づきにくいものは、ペットカメラや録音で、いつ・どんなときに吠えているかを確かめると、対策が立てやすくなります。足音なら時間帯、においなら発生のもと、というように、原因がわかれば、この記事で見てきた対策のどれが効くかが見えてきます。原因がはっきりしないまま、やみくもに対応しても、解決にはつながりにくくなります。

専門家に相談する

原因が行動の問題のときは、一人でかかえこまず、専門家に相談します。吠えや留守番の問題は、犬の気もちや環境が関わるため、ドッグトレーナーに相談すると、その家に合った対策を整理できます。体調の変化が関わっていそうなときは、動物病院に相談します。出張トレーニングなら、実際の住まいの様子を見ながら、間取りや暮らしに合わせた対策を一緒に考えられます。近隣との関係を保ちながら、犬も無理なく変えていけます。

対策をとったあとは、その経過も記録しておきます。いつ、どんな対策をして、どう変わったかを残しておくと、近隣や管理組合への説明にも使えます。すぐに結果が出なくても、改善に取り組んでいることが伝われば、関係はこじれにくくなります。犬の行動は、少しずつ変わっていくものです。あせらず、続けることが、いちばんの近道です。

マンションで犬と暮らす方からよくある質問

最後に、マンションで犬と暮らす方から、よく出る質問に、ここまでの内容をもとにまとめて答えます。

Q. 下の階から足音の苦情が来ました。どうすればいいですか?

まず、走り回る場所に滑り止めのマットやカーペットを敷き、音をやわらげます。そのうえで、足音の根っこにある「発散不足」を見直します。毎日の散歩や遊びで、体と頭をしっかり使えているかを確かめ、足りなければ、においをかがせる散歩などで満たします。マットは補助、運動が根本、と考えると対策がぶれません。

Q. ペット可マンションなら、自由に飼えますか?

ペット可でも、こまかな決まりは、マンションごとの細則でちがいます。飼える数や大きさ、共用部の使い方、届け出の要否などが定められていることがあります。「可」とあっても、必ずお住まいの管理組合の規約・細則を確かめてください。新しく犬を迎える前に確認しておくと安心です。

Q. 留守番中の吠えで苦情が来ました。

まず、ペットカメラなどで、いつ・どんなときに吠えるかを確かめます。外の物音がきっかけなら、カーテンや生活音で刺激をやわらげます。出かける前後を静かにする、運動で発散させておくことも役立ちます。叱って止めることはできません。長く続く・程度が強いときは、分離不安が関わることもあるため、トレーナーや動物病院に相談します。

Q. ベランダで排せつさせてもいいですか?

ベランダは共用部分にあたり、犬を出さないことがすすめられています。排せつのにおいや衛生面で、近隣に迷惑がかかります。トイレは室内に用意し、ベランダは犬の居場所にはしないようにします。

Q. 近所から苦情が来たら、まず何をすべきですか?

まず、相手の話を真摯に受け止め、内容を記録します。そのうえで原因を見つけ、この記事の対策を試します。行動の問題ならトレーナー、体調が関わるなら動物病院、と相談先を分けて考えると、解決に近づきます。一人でかかえこまないことが大切です。

Q. 子犬を迎えたばかりで、夜鳴きが心配です。

子犬は、新しい環境に慣れるまで、夜に鳴くことがあります。安心できる寝床を用意し、昼間にしっかり遊んで疲れさせると、夜に落ち着きやすくなります。鳴いてもすぐに反応しすぎないことも、自分で落ち着く力をはぐくみます。長く続くときや、体調の変化があるときは、動物病院やトレーナーに相談します。慣らし方は、子犬の社会化の記事も参考にしてください。

まとめ ― 犬も近隣も、気もちよく

マンションで犬と暮らすうえでの近隣配慮は、特別むずかしいことではありません。足音には滑り止めと発散、においには換気とトイレの工夫、吠えには刺激を減らすこと、共用部では抱いての移動とベランダに出さないこと、そして自分のマンションの規約を確かめること。どれも、犬の習性を知り、先回りすれば、ひとつずつ身についていきます。板橋でトイプードルと暮らす全体像は板橋区のトイプードルに、散歩の引っぱりは犬が散歩で引っぱるのはなぜにまとめています。子犬を迎えた直後の準備や過ごし方は子犬を迎えた最初の1週間にまとめています。集合住宅に向くおもちゃの選び方は犬のおもちゃの選び方にまとめています。来客や共用部で出るサインの読み方は犬のカーミングシグナルにまとめています。シニア犬に合わせた住まいの整え方はシニア犬との暮らしにまとめています。暮らしの刺激をよい記憶に変える仕組みは犬の記憶の仕組みにまとめています。子どもと犬がマンションで安全に暮らす設計は子どもと犬の暮らしにまとめています。

近隣への配慮は、犬を我慢させることではありません。運動や嗅がせる散歩で犬の心を満たすことが、結果として落ち着きにつながり、近隣トラブルもふせげます。犬にとっても飼い主にとっても、気もちよく暮らせる形を整えることが目標です。気になることがあれば、かかりつけの動物病院や、身近なドッグトレーナーに相談しながら進めれば、不安もやわらいでいきます。焦らず、できることから一つずつ始めれば、マンションでの犬との暮らしは、もっと心地よいものになっていきます。

マンションでの暮らしとあわせて、犬のしつけの考え方は犬のしつけ入門犬のしつけの手法、子犬から始めるなら子犬の社会化が役に立ちます。散歩中の拾い食い・誤食への備えは犬の拾い食い・誤食も、来客や子どもへの甘噛みは子犬の甘噛みも参考になります。お住まいの地域の情報は、板橋区で犬と暮らすや、北区豊島区練馬区の記事もあわせてどうぞ。

参考にした情報(公的機関・獣医団体・研究)

この記事の対策は、つぎの一次情報をもとにまとめています。本記事は環境省・国土交通省・総務省などの公的機関、米国獣医師会(AVMA)・米国獣医行動学会(AVSAB)などの獣医団体、犬の行動学の研究をもとにしており、最新の内容は各公式で確かめてください。診断・治療は獣医師(動物病院)の役割です。気になる症状や違和感があれば、かかりつけの動物病院にご相談ください。出典の一覧は、下の「出典一覧」を開くと表示されます。

出典一覧(クリックで開く)

K9 Harmony は、板橋区を中心に、北区・豊島区・練馬区など近隣にも出張するドッグトレーニングをおこなっています(出張費は距離に応じます)。マンションでの足音や吠え、留守番、共用部でのマナーなど、暮らしに根ざした相談も、ご家庭の状況に合わせて一緒に整理します。犬がいちばん落ち着ける自宅で進められるのが、出張型の利点です。まずは体験から、お気軽にご相談ください。

NEXT STEP|次の一歩へ

気になることがあれば、まずは体験から。
愛犬とのこれからを、一緒に考えます。

営業: 10:00–20:00(木曜は13:00から/水曜定休)
070-9043-1109 / info@k9-h.com